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森の湖畔に倒れていた少女を拾ってきたのだが、どうすれば良いか困っている。
昨日から、まったく話さないのだ。
美しい漆黒の長い髪に、黒曜石の瞳をした神秘的な雰囲気を身に纏った女の子だ。
5年後位には、絶世の美女なりそうだな?
大人しく椅子に座った状態でこちらをジーッと見つめてくる。
「困ったなぁ~。」
俺は腕を組み、どう会話を成立させるか考える。
すると、少女は呟く。
「アスカ。」
そう言うと、喋らなくなる。
「名前か?」
少女は、頷く。
「アスカ?」
名前を呼ぶと、小首を傾げ此方を「んっ?なぁに?呼んだ?」と聞こえてきそうな表情で見てくる。
「昨日から何も食べてないだろ?御飯を食べに行くか?」
その言葉に、小さく頷く。
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