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部屋に戻ると、落ち着いたのか、背中から離れ、テクテク走り、椅子に座る。
俺は、何を考えているかわからないアスカの様子に戸惑い、会話が続かなくて困った。
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暫らくすると、部屋に食事が届く。
アスカは、料理を前に首を傾げ困った表情をする。
仕方ないので、先に食べる事にした。
俺の食べる姿をジーッと見つめると、納得したのか頷くと、手を胸の前で祈る様に合わせると、食べ始めた。
アスカは、ゆっくりだが、優雅な洗練された動作で食事をしている。
と、思ったのだが─…。
何故か俺より早く食べ終わっていた。
アスカは、俺の方をジーッと見る。
いや、俺の皿の料理に視線が釘付けだ。
俺が食事を進める度に、悲しそうな表情をする。
その視線に俺は負けた。手を付けていない料理に指を差し
「食べるか?」
と、聞いてみた。
アスカは、鷹揚と頷き笑顔を向ける。
あっ!?…初めて笑顔を見たが、滅茶苦茶可愛い…。
これは、ヤバい…少女趣味は無いのだが…。
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