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「アスカやマヤは、幸せになる権利がある。今まで、役目の為に自分を殺していたはず…。俺は、自由に生き、夢を見付け、叶える手助けをしたい。」
真剣な表情で、見つめる。
「口だけでは、何とも言えるな…。」
「騎士の名に掛けて誓う。俺が後見人になり、俺の事が必要無くなるまで護る。」
剣を抜き、天に翳す。
ふと、マヤを見るとポロポロと涙を流していた。
「すまない…ありがとう…。」
強がっていても、一人は怖かったんだな…それに、女の子だから…。
「我も誓う!自由に生き、夢を見付け、叶える為の努力をする事を…。」
そう宣言すると、マヤはフラフラし、倒れそうになる。
俺は、支える。
「大丈夫か?」
心配そうに、覗き込む。
「少し、表に出過ぎたみたいだ…。アスカに変わるゆえ、後は頼む…。」
マヤの髪と瞳の色が変わり徐々に目を閉じる。
意識を失った彼女を抱き上げ、部屋に運びベッドに寝かせ、久々に自室に戻ると、先程のマヤとの会話を思い出しながら思考に耽った。
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