第三章

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「良いすよ、言っときますけど、俺の剣 は我流すっから、練習相手にはなんねぇ  かも知んねぇですけど。 それで構わなければ」 龍馬が 『えっ!』 と言う顔で、隣から隆司を覗き込んできたのをかわして、隆司は土方へ強い視線を向ける。 「ホゥォ!我流で剣をかい、それで用心 棒たぁ、かなり使えるって事だな。 よし、四半刻したら全員道場集合だっ! 楽しみにしてるぜ」 ニャリと笑い踵(きびす)を返すと、土方は内玄関へと向かって行ってしまった。 「おいおい、田鍋くん?・・・」 心配顔で龍馬が言葉を掛ける。 「気にしないで下さい、坂本さん。 ここへ来たのは俺の意思だし、俺りゃあ 直ぐ負けるって、気がしてるから」 隆司は腹を決めて答えた。  
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