サルバトーレからの呼び出し

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    『臨時ニュース!臨時ニュース!ハーウッド銀行で強盗事件発生!!犯行グループは7人と見られ、全員が武装している模様!中には30人以上の人質がとられていて警察も、駆けつけてきたS.W.A.Tも無闇に突入できないようです!』 帰り際のラジオから聞こえたキャスターの声。 ハーウッド地区はトニーの家からはそう遠くない場所だ。 しかしそんな事は関係ない。自分が人質だったら別だが。 トニーは家に着き、一息ついたところで電話が来た。 プルルルルル プルルルルル 「えっと…これを開いて…左の緑・・・緑緑っと」 ピッ 「もしもし?」 『私だ。サルバトーレだ。』 「サルバトーレさん。これはお久しぶりで…何か急なご用でも?」 『ああ、今すぐ家に来てくれるか?電話ではあまり話せない。』 「分かりました。今からお伺いしても?」 『かまわん。できれば30分以内に来い。』 「分かりました。では。」 ピッ 時計を見ると時刻は13時25分。 トニーは一服をしてから愛車をガレージから出し、くたびれた体でアクセルを踏むのだった。 「・・・この携帯電話ってのはイマイチ慣れないぜ。」  
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