箱庭

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箱庭

箱庭から逃げ出してしまいたい 箱庭の民が勝手につける私の肩書‐鎖‐ そんなものは欲しくは無いのに本当にくだらない 箱庭の民が知ったつもりでいる私 それはただの思い込みが作り上げた私‐偶像‐ 本当に滑稽な光景 箱庭の民がつける階級 その数字で私の何が理解できるの? 本当に見ているの? 箱庭の民は不毛な行為を自らの命が絶えるまで只ひたすらに繰り返す 己が正しいと 己がルールだと 主張を続ける 主張を否定しようものならその存在には処罰が下る けれど、私のこの思いに気付かず暮らす箱庭の民 何処までも平和に狂った箱庭 何処までも果てしなく囲まれた世界‐箱庭‐ 私は、早くここから逃げ出してしまいたい
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