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「親父殿よ、今の時代は年端の小童でも犯罪を犯す時代だぞ? それならば早くから正義の理念を学ぶのが国民否、王者の努めだと思うのだが? アンもそう思うであろう?」
「ふへへへー、パパの膝は僕のもの~♪」
クロの問いに気付いてないのか私の膝の上に座り即席であろう鼻歌を歌う。
「…違うわよ、シキという存在は私の物よね?」
……私には何の権限も自由もないんですよね? 少し泣いていいですか?
「き、貴様らという人間は性根が腐っているのではないのか!? 親父殿が困っているだろ!」
クロ君……君はなんて優しい息子になったんだろう。
「別に俺は親父殿が他の家族に取られるのが嫌で言ってるのではないからな、親父殿は国民の象徴だから言ってるんだからな」
私もビミョーには傷つきますよ!? 親思いではなくて国民想いとは…出来過ぎた王者ですね。
「アン、クロはなんでツンデレになったのかしら?」
「さぁ? やっぱりパパとママが毎日毎日ラブラブな事ばっかりしてるせいだよ」
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