48人が本棚に入れています
本棚に追加
/200ページ
「…誰かと思えば、この国随一と謳歌される侍大将殿ですか。
随分手の早いことで」
「彼には私の一番の部下、クローが相手をしますよ。
…貴女は国主の所へ行くのですか?」
「…えぇ。予告状の通りに」
スノゥは振り返ってリナヴェルを見つめ、悪戯っぽく笑う。
その表情を見たリナヴェルは怪訝そうに眉間に皺を寄せた。
「刃を向けられた、この状況を貴女は解っているのでしょうか?」
「もちろん。重々承知の上で、笑っているのですよ」
ふふ、と楽しげに笑うスノゥに、リナヴェルは大鉈を向けた。
「私は殺しに来たんですよ?」
最初のコメントを投稿しよう!