第一楽章:スノゥとヤイロ/リナヴェルとクロー

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男達は少女のいる庭へと走る。 それと同時に、少女は男達がいる一番大きな館の屋根の上に音もなく着地した。 「…終わらせましょ?」 少女はそう言うと、その場で扇を開き、観客のいない屋根の上で一人舞い始めた―。 その頃、庭では衛兵達が青年と戦っていた。 「何だ貴様はっ!」 「国主がおられる事を知っての狼藉か!?」 青年は無言のまま、衛兵達の振るう刃を往なしてゆく。 広い布を頭から被っている為に、その表情は見えない。 「…下がれっ!」
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