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青年が布を掴んで引き寄せると、そこに衛兵の姿はなくなっていた。
ただ、あの衛兵が着ていた略式の鎧だけが散らばっているのみ―。
「おいっ!衛兵は何処に行った!?」
クローが青年に向けて叫ぶ。
「何処…?そんな事知ってどうすんの?時間の無駄だろう」
「どうでもいいっ!大事な部下であり仲間だ、」
「仲間?笑わせるな。お前の仲間は昔っから家族除いてただ二人、そいつらの事だけ仲間だと思っときゃ良いじゃねーか」
「!?どういう意味だ!」
「そのまんまだろーが。―時間だ、またな」
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