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スノゥの頬を涙が伝う。その顔には歪んだ笑みが浮かんでいた。
「おかしいよね…?あいつを殺す覚悟なんてとっくの昔にできてるのに、今更“楽になろう”なんて…」
「―」
「―もう…疲れちゃった…。甘えてるのはわかってるのに…」
スノゥの寝言の様な、滅茶苦茶な呟きを青年はただ静かに聴いていた。
苦々しい表情を浮かべて。
「…ごめんね、ヤイロ。一番辛いのはヤイロなのに」
「謝るな。お前が疲れた時は、俺が背負ってやる。そうやって愚痴る時は俺が聴いてやる。だから、もう我慢するな」
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