第一楽章:スノゥとヤイロ/リナヴェルとクロー

14/14
48人が本棚に入れています
本棚に追加
/200ページ
「―ありがとう」 スノゥはヤイロと呼んだ青年の胸板に額をつけると小さく囁いた。 ヤイロはスノゥの背中に腕を回し、ぎこちなく背中を撫でる。 「―さ、帰ろ。明日も仕事頑張らなきゃ」 「あぁ」 スノゥはぎこちなく微笑むと、ヤイロの手を握って歩き出した。 満月は天頂から西へと沈みつつあった―。
/200ページ

最初のコメントを投稿しよう!