第四楽章:夜の姫巫女の迷い

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「―あ、カルル!何処いたんだよもー!!」 「バ・イ・ト!!」 スノゥはそう言いながら走って行く。 「お待たせ、リアナ。今夜もよろしく」 「えぇ、わかってるわ。可愛い姫巫女様」 「やめてよ。私は姫でも巫女でもないんだから」 そんな清らかな人間ではないと、スノゥは怒る。それを見たリアナはクスリと笑った。 「自分が清らかじゃないと解っている人は、偉いわ。 けれど、今夜だけは貴女は清らかでなければならない。 喩えその手が血で穢れていたとしてもよ」 諭す様なリアナの口調に、スノゥは頬を膨らました。
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