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「―あ、カルル!何処いたんだよもー!!」
「バ・イ・ト!!」
スノゥはそう言いながら走って行く。
「お待たせ、リアナ。今夜もよろしく」
「えぇ、わかってるわ。可愛い姫巫女様」
「やめてよ。私は姫でも巫女でもないんだから」
そんな清らかな人間ではないと、スノゥは怒る。それを見たリアナはクスリと笑った。
「自分が清らかじゃないと解っている人は、偉いわ。
けれど、今夜だけは貴女は清らかでなければならない。
喩えその手が血で穢れていたとしてもよ」
諭す様なリアナの口調に、スノゥは頬を膨らました。
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