第四楽章:夜の姫巫女の迷い

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リアナの問いに、スノゥは首を横に振る。 それが答えだとスノゥは知っているから―。 「…皆には伝えた?」 「いや。まだ少しいるから」 「そう。…ねぇ、」 「カルル、時間だよ!」 「うん―行ってきます」 「…えぇ、行ってらっしゃい」 シャーン…シャーン… 「?鈴の音…?」 クローはその音に導かれる様に歩き出した。その少し後ろを歩くリナヴェルは首を傾げる。 「どうしました?」 「鈴の音がするんすよ…」 「鈴―?」 シャーン…シャーン… ようやく聴こえた音に耳を澄まし、リナヴェルは呟いた。 「クロー、次の角を右、ヨヅキの広場です」 「…!」 クローは足を止め、隠れる様に後退りした。 「…大将、昨日のあいつっす…」 「!?」 クローに言われてリナヴェルが覗き込むと、昨晩の淡い金色の瞳の少女―スノゥ―が舞っていた。
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