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白金色の長い髪は月光の中、銀色に輝く。
―この風景を…。
知っている。幼い頃からずっと見ていた―。
「「―ユキっ!!」」
二人は無意識の内に叫んでいた。
―何故忘れていたのだろう?とても大切な思い出を―?
二人の声に気付いたスノゥは、哀しみに満ちた微笑みを浮かべて舞い続ける。
悲しい表情のままに。
「ユキ…っ!何故貴女が…」
「俺達にたくさんの事を教えてくれたのに…」
走り出そうとする二人を、ヤイロが止めた。
「…ヤイロ殿」
「思い出したのか。忘れていれば良かったものを…」
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