前奏(プロローグ):滅ぼされた民

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《…其方はどうしたいのだ。望みがあるならば、我等がそれを叶える手助けをしよう》 ―望み…。叶えたい事…。 まだ憎しみを抱く事のできない少女の頭の中に在ったもの。 それは―。 「知りたい。どうして皆が殺されなきゃいけなかったのか、誰がこうしたのか…そして」 少女は静かに、けれどはっきりと言った。 あまりにも幼い少女の心を埋めた、哀しみ故の激しき復讐の誓いを―。
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