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「だが、」
[帰って!今は集中しなきゃいけないの!!]
「「っ!!」」
「…スノゥ、それくらいにしとけ。こいつらの頭が割れちまう」
[…ごめんなさい…じゃぁ、またね…]
僅かに落胆した様な口調になると、スノゥは二人から目を離した。
「…二人とも、今日は帰れ。あの子は今大変で、気が滅入っている。
次は躊躇いもなく吹っ飛ばすぞ」
そう言ってヤイロは苦笑いし、手を掲げる。
すると二人の足元が輝いた。
「今日は送ってやる」
「ヤイロど―!」
「また逢いに行くさ」
呟きながらヤイロは手を勢い良く振った。
二人の姿が煙の様に消え、彼等が立っていた場所から光の粒子がふわふわと漂って空に解けた―。
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