第一楽章:スノゥとヤイロ/リナヴェルとクロー

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「―お帰り。どうだった?」 屋根の上に佇む少女は、空に向かって声をかけた。 そこには少女以外には誰も居ないというのに。 「…そう。…まぁ、その考え方は間違ってない。むしろ正しい反応と言えるわね」 少女は誰かと会話するように呟く。 「!…そう、あの二人もいるのね。まだ、諦めてないのかな…?」 ご苦労な事だと彼女は苦々しく微笑みを浮かべる。 苦虫を噛み締めた様な表情(カオ)で。 「…もちろん、だからといって諦めはしない。国主には己の罪を償って貰うわ」
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