第一楽章:スノゥとヤイロ/リナヴェルとクロー

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ガタイの良い男は肩を竦め、悪戯っぽく笑う。 「気をつけるに事に越した事はありませんがね…どうしても間違えている気がしてならないんですよ。間違えているのが国主なのか自分なのかはわかりませんが」 「大将…?」 「賊だぁっ!!」 「「!?」」 「ふんっ。あんた達なんかで止められるわけないじゃないの」 少女は飛んで来る矢を避け、または手に握る銀色の扇で払いながら呟く。 「…えぇ、わかってる。なら、お願いね?」 「女の子…!?」 「あんなので賊!!?」 「―何にしろ、行きますよクロー!」 「合点っ!!」
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