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ガタイの良い男は肩を竦め、悪戯っぽく笑う。
「気をつけるに事に越した事はありませんがね…どうしても間違えている気がしてならないんですよ。間違えているのが国主なのか自分なのかはわかりませんが」
「大将…?」
「賊だぁっ!!」
「「!?」」
「ふんっ。あんた達なんかで止められるわけないじゃないの」
少女は飛んで来る矢を避け、または手に握る銀色の扇で払いながら呟く。
「…えぇ、わかってる。なら、お願いね?」
「女の子…!?」
「あんなので賊!!?」
「―何にしろ、行きますよクロー!」
「合点っ!!」
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