鬼門

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「何かの呪いの類いの封印だったのかもよ?」 俺から目を逸らし、怪しくメガネを光らせ、不気味に微笑んだ体勢のままそう発する熊川さん。 何か嬉しそうにも見える… 「ま、まままさか!?ああありえないッスス。」 明らかに動揺を隠せない俺。 熊川「どうかな?どうかな?ウフフ♪」 熊川さんは顎をしゃくれさせながら更に微笑んだ。 俺「い、今時呪いて。あ……………もしかして…鬼門関係だったり?」 熊川「うん♪」 俺「パンドラの箱みたいな?」 熊川「うんうん♪♪」 俺「そんな……俺…どうしたら…」 熊川「っらっしゃいませ~。」 いきなり真面目顔になる熊川さん。 そんな寸劇を繰り広げていた俺達を尻目に、隣のレジにお客様がやってきたのだ。
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