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緊張した面もちで立つ曹操と孫堅、その部下達が並ぶ幕内。
その中心には董卓。
サイドを固めるよう華雄と奉先、そして子師と賈栩が並んで居た。
「皇甫嵩に変わり、この地の指揮官となる中朗将((チュウロウショウ)の董卓よ、宜しく頼むわ」
董卓の言葉にざわつく幕内。
「静かに致せ」
そう怒鳴る華雄の前に手を出し制止すると董卓は口を開いた。
「異民族の成り上がり者が指揮官となって不服に思う者も居るでしょうね」
睨みを利かせながら放たれる董卓の言葉に辺りが静まり返った事を確認し、董卓は更に言葉を続けた。
「例え、成り上がり者であろうと私は大将軍である何進(カシン)様に、この地を任せられた指揮官なの異議は認めないわ」
「何とも気の強そうな女だな」
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