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孫堅の後ろに立つ伯符は、周りに聞こえないように小声で隣の仲謀に言ったが、仲謀は答えずにジッとある男達に視線をやっていた。
「どうした?仲謀」
「伯符、董卓の右隣に立ってる金髪の男と横の天パの男をよく見てみなよ」
仲謀に促され、視線を移すと神妙な面もちで立っている奉先と子師の姿が視界に入った。
「……アレってまさか」
「他人の空似にしては、勇次郎と進睦に似すぎてると思うでしょ」
「確かにな、アイツらが本物だとしたら」
伯符がそこまで喋ると続くように仲謀が喋った。
「やっぱり皆、この時代に飛ばされたんだと思うよ」
「そうなるよな……仲謀、曹操軍に居る片目の男を見てみろよ」
伯符に言われ、仲謀が視線をやると妙才と喋る元讓の姿があった。
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