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「はっ、此方(コチラ)に来る道中で黄巾に襲われましてな、近くを通り掛かった朱俊中郎将幕下の部隊に助けられまして、その指揮官の者を董卓様に面通し致そうと来た次第」
ゆっくりとしているがハッキリとした口調で説明する李儒。
「朱俊幕下の部隊ね……して、そやつらは何者なの?」
との董卓の問いに少し間を開け、李儒は答えた。
「劉備と申す、農民上がりの義勇軍の指揮官ですが」
李儒の答えに未来を知る5人は驚きの表情を見せたが、未来(サキ)を知らない華雄は眉間にシワを寄せた。
「農民上がりの指揮官程度、適当に金子(キンス)を払い追い返せば良かろうが、わざわざ主が来るから何事かと思うたではないか」
幕の外に聞こえる程に大きな声で、怒鳴り挙げる華雄。
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