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「一介の将軍たるもの、怒りに任せ怒鳴ってはいけないわよ、華雄」
言葉は優しいが、妙に迫力のある董卓に叱責にされ、華雄は慌てて口を噤(ツグ)んだ。
「劉備といえば、地公将軍を名乗る張宝の首を取った者と風の噂に聞いているわ、その話しを聞いてるからこそ李儒、貴方自身が『面通しに』と、来たのでしょう」
優し気な表情で喋る董卓に李儒は深々と頭を下げ。
「その通りにございます」
と答えた。
「良いでしょう、劉備とその義兄弟には私も興味があったし、貴方の顔を立てる意味でも面通しを許可するわ」
「ありがとうございます」
深く礼を述べると李儒は、外に待機させていた兵士を走らせ、劉備達を呼び出した。
これが8人に新たな友情の形を求める再会になると誰も気付いてはいなかった。
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