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「貴方達が張宝の首を取ったと風の噂に聞いてるけど、それは真なの?」
董卓の質問に3人は互いに顔を見合わせると、代表としてか玄徳が口を開いた。
「真にござります、その証拠とは言うには些か不足かも知れませぬが、首を手土産に朱俊中郎将様より官軍の末席にお加え頂き、更に穎川の賊の討伐にと千の兵を貸し与えて頂きました」
玄徳の説明に董卓は目を閉じたまま、深く頷いた。
「董卓様、恐れながら朱俊様がゴロツキの戯言を信じると思えませぬが」
賈栩の耳打ちにゆったりと頷き。
「そうね、彼なら証拠も無しに兵を貸すような真似はしないわ」
と董卓は答え、瞼を開き銀色に輝く目で真っ直ぐに玄徳を見据えた。
「劉備とその義弟達よ、遅ればせながら我が軍の者を助けて頂いた事を感謝する、貴方達の活躍、この目にしかと見せてもらうわ」
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