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「だが!!」
妙才が次の言葉を放つ前に元讓は妙才の口を軽く押さえた。
驚きの表情を見せる妙才とは対照的に、歯を見せ笑う元讓。
「安心しろ、今の俺が帰る場所は天じゃない、曹孟徳様や張燕達、そして妙才の居る場所だけだ」
そう言われ、妙才は俯き黙った。
「すぐに戻っから、待っててくれ」
「……約束だぞ」
「ああ、約束だ」
そう伝え、元讓は奉先達と共に歩いた。
「あの女の人は?」
獅子の問いに元讓は。
「夏候淵妙才、ゲームにも出てる弓の名人だ」
ぶっきらぼうに、そう答えた。
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