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奉先は元讓の言葉を背中越しに聞き、何か考えるを素振りを見せると。
「夏候淵が女か、俺らの殿も姫当主だから不思議はねえか」
独り言のように呟き、奉先は歩き始め二人も後を追った。
「しっかし、蒼太が古代中国の独眼竜将軍・夏候惇になってるのには驚いたよ」
「それはこっちの台詞だ進……今は王允だったな」
本当の名前を言いそうになり、元讓は訂正すると続けて言葉を発した。
「この世界に本物の呂布や王允が居なかったから、そう名乗る事になったのか?」
自分は曹操から夏候惇の名を得た事から、二人も董卓か誰かに名を貰ったと思ったのだろう。
しかし、元讓の予想は奉先の言葉により外れる事となった。
「本物は居たよ……俺が殺したけどな」
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