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「孫策に孫権か、孫堅は……父親は好きか」
含みのある奉先の質問に二人は大きく頷き返事をした。
「良かったじゃねえか、本物の家族が出来て」
どこか、憂いを帯びた言い方をする奉先の肩を軽く叩き、伯符と仲謀は嬉しそうな笑顔を向けた。
「ありがとよ」
「勇次郎のその言葉が嬉しいよ」
「とりあえず、これで5人は揃ったから、あとは3人だけか」
空気を変えるためか、わざと明るい声を出す子獅。
「劉備達が俺らの知ってる3人組なら、ウロボロスのメンバーが全員集合だな」
元讓も子獅のように明るく大きな声で、そう言った。
「っしゃ、感動の全員再会になる事を祈って劉備の幕に行くぞ」
元の世界同様に持ち前のリーダーシップを取り、奉先は率先して幕に向かった。
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