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奉先達5人が幕の側まで来ると、当然のように二人の見張りが声を掛けてきた。
「これよりは殿、劉備様の幕なるぞ」
「官軍のようだが、劉備様に何用か伺わせて頂こう」
纏っている鎧等は、お粗末な物だが動きや言葉の端々に正規の兵士以上の気概を感じる。
「俺は董卓様の配下の呂布と申す者だ、悪いが劉備殿にウロボロスの頭が来たと伝えてくれないか?」
高圧的な態度でなく、下手に出る奉先の態度に心を許したのか、見張りの兵士の一人が走って幕内へと向かった。
この世界じゃ、俺ら8人しか知らない言葉だ。
もし、アイツらが勇達なら『チーム・ウロボロス』の名に反応するはずだ。
奉先が思案してる最中、先程の見張りの兵士に連れられ、劉備と2人の義弟が姿を現した。
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