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「久々だな」
奉先の問いに玄徳は。
「ああ……」
と短く相づちを打ち、小高い丘を指差した。
「話しは、あちらでしよう」
正体を悟られる訳にいかない。
そんな思いが皆にあるのだろう。
彼ら8人は玄徳に案内されるまま、小高い丘へ上がり、地べたに座り円を作った。
「……」
「……」
「折角再会出来たしよ、とりあえず今の状況を確認しようや」
沈黙を破るように益徳が明るい声を出し。
皆もそれに答えた。
「先ずは互いの『今の名前』を言う所から始めない?」
「そんじゃまっ、とりあえず子獅から順番に答えるとするか」
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