天地動乱の誓い

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「歴史は新たに創るモノ……か、確かにそうだな」 玄徳が呟き、それぞれが賛成するように言葉を発した。 「歴史を新たに創るとして、お主はどう動く気じゃ?呂布よ」 雲長の質問に満面を笑みを浮かべ、奉先は口を開いた。 「俺は獣・呂布奉先だ、董卓仲穎が天下に向かうための獣道を作るぜ」 「なら、俺とは敵同士だな」 その言葉に皆が一斉に元讓に目をやった。 「また、バラバラになるの?」 悲しそうに言葉を放つ獅子の左肩を叩き、元讓は頷いた。 「俺の刀は生まれて初めて惚れた女の背中を守るため、そして曹操孟徳の天下道を切り開くために存在してんだ……悪いがお前達が敵に回るなら斬らせてもらう」 そう言う元讓の瞳には一点の曇り無し。
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