久米警部怒る

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「君はその時間にドライブに・・・?誰とですか?」 「はあ?一人ですけど・・・」 渡部は人を喰った様な態度で、ぶっきらぼうに返事をした。 「一人で・・・ですか?」 「警部さん、一人でドライブしてちゃおかしいですか?」 「いえ・・おかしくはないですけどね・・・という事はその時間君はアリバイがない事になりますね」 「はあ?アリバイ?」 と渡部は言うや否や笑い出した。 「はは!アリバイって・・・まるで僕が犯人みたいじゃないですか?」 「渡部くん!笑い事じゃないんだぞ!何なら今容疑者として逮捕しようか!」 鶴川が渡部をにらみつけて言った。 「あんたに「くん」呼ばわりされる筋合いはないね。どーぞ・・・僕を逮捕して下さい。証拠があるならね」 「な、なんだと!!」 「ま、まあ鶴さん・・・」 久米が鶴川の胸を押さえた。
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