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「むこうはね・・・子供を持つ親が・・・中には家族で来たいといった要求が多いんですね。でもこっちはやはり若い子が欲しい。そのへんのギャップがありますね・・・」
「なるほど・・・・・まあ若い子の場合、日本に憧れて来るケースがあっても出稼ぎは少ないでしょうね」
そんな話をしながら久米と鶴川の二人は、名簿に目を通した。
そして鶴川が赤沢に聞いた。
「ところでお聞きしたいのですが・・・・そうすると池田リーサは特別でもなんでもないんですね?」
「あ、そ、そうですね・・・。しかしやはり・・・基本的にゴルフ場に派遣してるのは25歳未満ですので・・・・特別だと思います」
「え?特別ですか・・・?じゃあ何故彼女はあそこに派遣されたのですか?」
鶴川は続けて聞いた。
「ええ・・・。彼女はあっちで聞いた話では何十年か前日本に住んでいた事があると。日本もよくしってて日本語も話せると聞きましてね・・・・」
「なるほど、ではゴルフ場でも今優秀なキャディなわけですか・・・・」
「いやいや!!ところがこれがとんでもないインチキな話だったんです!」
「え?どういう事ですか?」
「いやもう・・・日本語なんてまったくしゃべるどころか理解も出来ない。日本に以前いた事があるのは間違いないみたいですけどね」
「それはどういう事でしょうか・・?」
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