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「警部。今回結構強引ですね」
鶴川は苦笑いを浮かべ、そして続けていった。
「とにかく身内の犯行と判断してまず捜査するしかない。ならば彼女達と頻繁に連絡取り合っていた人物を中心に捜査し、犯人を割り出していこう。ですよね警部」
「・・・・・・・・」
久米は黙っていた。
「なるほど警部、解ります・・・・しかし既にもう・・・」
「そうだ・・・もうそういった証拠は犯人なら残してないだろうね」
「それでも調べる・・・って事は何か他に?」
「・・・・・・・・・・」
久米は返事をしなかった。
そして二人は現場に着いた。
現場はゴルフ場の脇にある小さい池。現場では警察官も含め、報道関係者や野次馬で人がごったがえしていた。
普段は静かな村も・・・・その騒々しさに異様な雰囲気が漂っていた。
死体は青いビニールに覆われていた。久米と鶴川はそのビニールをゆっくりと剥ぎ取った。
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