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関本、田中、佐藤。
彼らは一人を省いて心なしか顔が青ざめていた。
「皆さん・・・大事なご友人があんな事になってしまって・・・・こんな時もうしわけありません」
「いえ・・・・僕らもびっくりと言うか・・・・悲しくて悔しくて仕方ありません。僕らで何か協力できる事があればと思います」
田中が言った。
「そうですか・・・いやほんとに助かります」
久米は頭を下げた。そして昨晩の渡部の行動を聞いた。
佐藤が答えた。
「渡部は・・・はい、昨晩も・・・8時頃でしょうか・・・車で出かけました」
「車で・・・ですか?」
「はい」
「車・・・そういえば車は?」
「いえ・・僕らも解りませんけど・・・」
「杉本くん!渡部の車はまだ見つかってないのか?」
「はい・・・・まだ・・・・・」
「何をやってるんだ!」
久米は杉本に怒鳴った。
杉本はすぐにその場を離れ、車を探しに向かった。
「佐藤さん・・・ところで「昨晩も」とは・・・どういう事ですか?」
久米は続けて質問した。
殺された渡部は・・・やはりシルビアと関わりがあったのだろうか・・・?
その謎が・・・彼らの証言から少しずつ解ってくる事になる。
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