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久米は支配人に、彼女達日系ブラジルキャディの事情徴収の許可をお願いした。
「ああ・・・解りました。今彼女達は研修を受けてますので・・・それが終わった後にでも」
「研修ですか?」
「ええ・・・・今マスター室の責任者山崎くんが、キャディ業務の訓練をやってます」
ふと見ると、丁度彼女達が最終ホールのグリーンに向かっていた。
そこには長谷川ヒトミとヒロミはいなかった。
「長谷川姉妹は・・・?」
久米は支配人に聞いた。
「ええ・・・・まああの様な事になったもんですから、とりあえず亡くなったシルビアと一緒に帰国する準備をしてます」
「そうでしたか・・・・・」
そして鶴川が聞いた。
「支配人、いつ二人は帰国するんですか?」
「ええ・・・チケットが取れ次第帰国する予定です。恐らく明日中には・・・・」
「そうですか・・・・じゃあもうそのままここを辞めるかもしれませんね」
「まあ・・・・その時は一応連絡だけはする様に伝えてますが」
そんな会話をしている最中だった。
「だから何度言ったら解るんだ!」
グリーン上で、もの凄い剣幕で怒鳴り散らす山崎の姿があった。
怒鳴られているのは、池田リーサだった。
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