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彼は普通に学校で授業を受け、終わり、下校していた。
「ん?…あれは…」
家の近くにある商店街の一角でなにやら人だかりができており、優は興味がでて見に行った。
「…あ、今日だったんだ」
人だかりの中心を確認すると、カバンの中をあさる。
「ん、あったあった」
カバンから手を抜くと、一枚の紙を持っていた。
それは、以前に近所の人から貰ったものだった。
「使う時が来るなんてね…でも、まだ人が多いな…ちょっと待っとこ…」
あまりに人が多かったので、優は少し時間を潰してから行くことにした。
「そろそろかな…?」
優は適当に暇を潰した後、もう一度人だかりのあった場所に向かう。
「すいません」
「あ、一回ですか?」
そこにはあのガラガラと回す福引きの奴が置いてあった。
「あ、は、はい」
受付の人は綺麗なお姉さんで、優は少し緊張してしまった。
「それでは、どうぞ!」
優はとってを掴み、ゆっくりと回す。
ガラガラ…ポトッ
「へっ?真珠?」
「お、お客様!」
出てきた玉はまんま真珠。
訳の分からず呆けていると、受付のお姉さんが慌てた様子で喋りだす。
「当たりです!」
「はっ?」
それは当たり前だろうと言おうとするが、優はそれを押し殺してお姉さんの言うことに期待の目で聞いた。
「おめでとうございます。あなたの心に羽が入ります。」
「は?羽?」
何のことか聞こうとするが、何者かに口に後ろから塞がれ、優は気絶してしまう。
そして、優はそのまま車に連れ込まれ何処かへと連れて行かれてしまった…
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