過去との決別

3/4
前へ
/21ページ
次へ
妹が部屋を出ていってからしばらく、学校に行くかどうか考えていた。 今までの自分でいいのか。せっかく、遠くの高校を選んだのに入学式も出ずに、また中学の時みたいにダメな自分でいいのか・・・。 (俺も夏希みたいに輝けたらな・・・) ベッドの上で横になりながらケータイを開いた。 悲しいことにアドレス欄にあるアドレスは妹である夏希のと、母さんと父さんのだけである。 (高校で友達ができるのかな・・・。それともこのアドレス欄がほぼ空欄のままか・・・。) (でも、あの悲しい中学生活の二の舞はヤダ。絶対にやだ!!) この時、僕は学校に行く決心をした。
/21ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加