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着いていった先でみた光景に俺は驚いた
てっきり絡まれてた男の子が殴られてると思ってたのに
殴られてたのは絡んでいたチンピラの男達のほうだった
そしてもう一つ。
俺が驚いた理由があった
それはその男の子が喧嘩をしている姿がすごく綺麗だったこと
汚い男同士の殴りあいではなくチンピラが出してくる拳をひらりとよけてその喧嘩を楽しんでいるかのように口に弧を描き妖艶な笑みを浮かべながら舞っているような喧嘩の仕方だった
俺はその姿に目を奪われ
何分たったかわからないけどチンピラがボロボロになって逃げていくまで見続けていた
その男の子は逃げていくチンピラに手を振って見送り、後ろを向き俺の存在に気付いた。俺を見たまま少し固まっていたけど特に何も思うところはないらしく俺をまた一瞥して横を通りすぎようとした。
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