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俺の恋を 気のせいなんかで片付けないで
ここから逃げ出したい?
それじゃいこうか
愛しい駒におやすみなさい
精々良い夢を見るといい
子供はもう寝る時間だ
深く深く底まで堕ちて
俺もすぐに追い掛けるから
今夜はどこまで行くの?
無邪気な笑みは向けてくれない
それでも俺は構わない
さあ始めようか
「殺し合い」という舞踏を
知らない事は何もないよ
だって俺は情報屋だよ?
甘く見ないでよね
俺にとってはこんなの当たり前だ
ずっと恋しくて仕方ない
初めて会ったあの日から
君の唇が紡いだ
とても残酷な言葉
逃げ出すために駆け出した
お願いだから追い掛けないで
「大嫌い」と嘘ついた
あぁ違うよ 大好きなんだ
ねぇ 俺を信じてくれる?
背伸びしてやっと届く
その肩に埋まるナイフが落ちる
今だけ俺を赦してよ
君と俺との境界線
俺は守る気なんてないよ
越えたら何処まで行けるだろう?
噛み付かないで
手加減できなくなるんだよ わかってよ?
いつだって俺ばかりが待っているんだ
逃げ出すなんて許さないよ
君は俺のものなんだから
全て見せるよ君だけには
心の奥までさ…
ふと鳴り響く着信音
ディスプレイには君の名前
冷静な振りをしてさ
わざと3コール待ってみる
通話ボタンを押す指が
何故かこんなに震えるんだ
スピーカー越しの君の声
聞いた直後に走り出すよ
今から迎えに行くから
君の全てを望んでいてもいいですか?
俺の全てを望むままに見せてあげるよ
まだまだ足りないの?もっともっとあげるから
いっそ俺が全てを暴いてしまおうか?
でもそれじゃ意味が無い
大きな箱より小さな箱に幸せがあるらしい
そんなの開けてみなけりゃわからないと思ってたけど
君の為なら俺は何だってしてみせるよ
そんなの今更じゃないか
きっと君を幸せにするよ
嘘を吐きすぎた俺は
君に好かれる事はないと
思い込んでしまっていた
そんなのはわからないのに
これからも宜しくね?
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