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私は閻魔
人の死後を左右する大事な仕事をしてる
毎日何千と運ばれてくる死者達を地獄と天国に分ける
退屈な仕事
「君地獄ね…君も」
最近の世の中はおかしい
大抵が殺人や何らかの罪を犯してる
「まぁ罪犯さない人間なんていないか…」
大切なのは罪を償うかどうか
でも次の者の書類を見て目を疑った
「村の人間を皆殺し…?え?え?」
こんな量の殺人は初めてだった
私の前に立っている者の姿を視界にいれてなお更びっくりした
金髪短髪に見え隠れする小さな角
肌は焦げ茶…
『俺は地獄だろ?』
そう言いながら勝手に地獄への扉に歩いてく青年につい焦ってしまい
「あっ!!ちょっと待って」
やっかいそうながらも振り向く彼に
私は見入ってしまってた
目が
生き生きしてる
まだ目は死んでいない
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