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動揺
「あ…いや…用事はなかったんだけど、出張大変だろぉな…って思って声聞きたくなっただけだよ」
「そっかぁ、
こっちは大丈夫だよ。みんな上手くいってるから」
「うん…まだ…こ…こっちには
いないんだよね?」
「んっ⁉…なんで?そっちにいる訳ないじゃん」
敏也の笑い声が聞こえてきた
「そぉだよね…」
声が震えてるのが自分でわかる
敏也が嘘をついてる…
「どうした?声が変だぞ?」
「いや…ちょっと具合が悪くて…」
「そっか、大丈夫か?ゆっくり休めよ」
「うん、ありがとう。じゃ…もう切るね。気をつけてね」
「気をつけてねって、俺のセリフじゃん❗早く治せよ」
「うん、わかった。じゃ…」
そう言って電話を切った
「沙織…」
涙が止まらなかった…嘘をつかれるのが悔しかった
「美佳…ヒック……敏也…嘘ついてた…グズッ…」
「沙織、どうにかしようよ❗
ねっ⁉この状況変えよう⁉ねっ⁉」
美佳の言葉もあんまり頭に入ってこない…でも、このままでは悔しい…
……絶対……絶対にっ……
「美佳…私…どうにかしてみる…絶対にどうにかする」
…私の決意は固まった…
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