2人が本棚に入れています
本棚に追加
三毛猫と 世間の しがらみ で 暮らし はじめて
2ヶ月
人 嫌い 猫 嫌い の ネコが ひざの うえで ねている
一度も 機能として 使ったことが 無い 目覚まし時計
秒針 の 音が やけに 大きく 感じる 部屋
安心 しきった 寝顔の
小柄な 三毛猫
なぜか イカリガ こみあげ
目の前の 壁に 叩きつけ
こなごな の 赤い 肉片 に したい
衝動 を 押さえ
ネコの 静かな 寝息 を かぞえて いた
そのときの ネコは 自分の 居る 空間には 異物 だった
それから 12年
三毛猫の 存在が 自分を ささえて いた
今は つちに 還った
ゼロ ではない
はじめの いち
最初のコメントを投稿しよう!