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ﾌｧﾝﾌｧﾝ
落としたギアの音と白煙が突き抜ける
金属音と共に
フロントフォークがボトムする
ﾂｶｻは振られるリアタイヤを制止しＫを引き離す
コーナーへその身体を進む先へ流していくﾂｶｻを追い掛けるＫ
だがその姿勢はﾂｶｻとは真逆で傾いたマシンの外側にいた
流れるリアタイヤをアクセルで一気に振りイン側のラインを駆けてゆく
ストレートエンドで20メートルあった差は再び縮まっていた
『よし乗れてる音もいい』
乾いたｴｷｿﾞｰｽﾄにﾏｼﾝｺﾝﾃﾞｨｼｮﾝを感じるﾂｶｻ
だがその耳にもう１つの吠咬
ｩｵﾝ‥
『なっいつの間に』
ﾂｶｻの考えとは別に後ろにつけるＫ
『流石に簡単じゃあないか』
ﾂｶｻの左手に力が入るミラー越しにスクリーンの中でにやけるＫが見えるようだ。
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