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アルもあまりに突拍子もない言葉に目を見張り、思わず真偽を尋ねる言葉が口につく。
「本気あるよ♪見てみな?菊が若返り始めてるあるよ♪」
耀が指差すと他の皆の視線も菊に集まり、変化を見届けようとさらに注目度が上がった。
「………気のせいではなかったか…」
「ルート……お前の言った通りだったみたいだな」
二人もまた菊から目が離せず呆然と菊を見つめていた。
「君は…」
耀の言葉に頭を抱え呻くアル。
「うっ…!?」
一瞬、菊の体がビクンと震えると急にブルブルと震え出した。
「「……………菊が…!」」
ルートとアーサーは菊の体が一気に縮むのを見て、ハッとなり駆け寄る。
「あいや…配合ミスしたある?思ったよりも若返ってしまったあるな…」
菊の様子を見て耀はしまったという顔をし、舌を出す。
「なっ菊が」
菊が小さくなったのを見てアルが目を丸くしていれば、会議室の入口から悠々とした人影が入って来た。
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