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「………老人を労ろうという気はないのですね?」
疲れた様な表情でため息をつき、諦めの境地へ悟りを開いてしまった菊。
「言う前に盛り上がってたからね。僕も菊触りたいんだけどいいよね?
無理なら誰か一人コルコルして場所作るからさぁ?」
さらに真っ黒な笑顔はまるで脅迫。怯える菊を気にせず、ジリジリとにじり寄って行く。
「イヴァン!菊が怖がってるだろ
せめて恐がられないようになってからそう言う事しろよ
…まぁ、俺が許さないけど……」
少し離れた位置から言い最後はぼそっと呟き、少し顔を赤らめるアーサー。
「き…菊に近づけないよぉ…」
イヴァンのオーラに涙目になりつつ菊達を見て近づけないでいて、フェリはブルブル震えていた。
「………ぜ、善処します…」
コルコルという言葉を聞いた瞬間に顔を青ざめ、否定ともつかない言葉を口にして曖昧にうなづく菊。
「僕が何だって?アーサー。
普通にお願いしてるだけなんだけどな?」
首だけをアーサーに向け心外そうな顔で言い返してオーラを吹き付ける。
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