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「どうみても普通じゃないぞ?」
腰が引き気味も何とかギリギリ負けずに少し言い返すアーサー。
「ヴェー…」
こっそりと隙をついて菊にくっ付き、すかさず抱きしめるフェリ。
「失礼だなぁ。僕の何処が普通じゃないんだい?」
ギギギギという擬音が聞こえそうな動きで体をアーサーに向け、さらに強くどす黒いオーラを吹き付けてくる。
「兄さんは至って普通よ!これ以上、兄さんに失礼な事言うようなら……」
イヴァンの影にいたはずのナターリヤは横から会話に入り、ナイフ片手にイヴァンよりどす黒いオーラを出しながら、不気味な笑顔でアーサーに詰め寄り脅しをかける。
「!?ふ、ふぇりさん!?」
フェリにいきなり全身で擦り寄られ気が動転して飛び上がるも、抱きしめられてるので落ちる事もなく、だけど動けない状態は変わらずで。
「わっ!悪かった!悪かったから!
謝るから来るな!ばかぁっ!」
カタカタと震え、冷や汗を滴ながら後退りしながら、必死にナターリヤとイヴァンから距離を置こうとするアーサー。
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