小さいって事はいい事だよね!

4/37
前へ
/91ページ
次へ
「すみません!ただいま戻りました!」  申し訳なさそうな顔で軽く頭を下げて席に座る菊。 「時間にきっちり間に合ってるから問題ないぞ?菊」  菊が入った時に片手を軽く上げて挨拶し、菊の申し訳なさそうな様子を見て穏やかな顔で優しく否定するルート。 「…菊か。菊は問題ない、問題があるのは……」  アーサーもまた優しく菊の言葉を否定しドアへチラッと半目になって見、ある人物が入って来るのを待っていると、部屋の外から走って来る足跡が聞こえてくる。 「みんな遅くなってごめん!俺が来たから会議始めるんだぜ!」  入口から騒々しく登場しギリギリに入って来たのはアルだった。ギリギリに来た事を気にせずヒーロースマイルで会議を始めようとするが、二人揃って立ち上がってアルに怒り足で向かうアーサーとルート。 「アル!お前…」 「馬っ鹿もーん!時間に遅れそうになるとは何とだらし無い!もう少し自覚しろ!」  その勢いのままアーサーが怒ろうとしたがルートの怒鳴り声が被り怒鳴るタイミングを失い、そのまま横でルートが怒鳴り終わるのを見ていると…
/91ページ

最初のコメントを投稿しよう!

166人が本棚に入れています
本棚に追加