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「何だよ!ヒーローは最後に出て来るもんなんだぜ!菊もそう思わないかい!?」
アルはいきなりメンバーの中で味方になってくれそうな菊に駆け寄り共感を求めて来た。
「えっ!?…え、えぇ…まぁ…」
いきなり話を振られた菊の方は二人とアルを見比べて安易な共感はしない方がいいと判断し、顔を逸らしながら返事を必死に濁し気まずい空気が早く無くなる事を切実に祈った。
「ほらっ!菊もそうだと言ってるんだぜ!」
菊の曖昧な返事を聞いて自分の味方だと二人に踏ん反り返って威張るアル。
(……そんな事言ってないんですが…)
その横ではアルに共感した事にされ冷や汗ダラダラの菊。
「第一君達はいちいち細か過ぎるんだぞ!耀なんかいつも俺よりも遅いじゃないか!」
それに気付かずさらに悪びれる様子もなく言えば、シェイクを飲み耀を引き合いに出して開き直って反論するアル。
「耀を引き合いに出すな!こういう時は時間守るもんなんだぞ?アル!」
「その通りだ!時間守ってこその会議だろうが!」
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