本田菊☆議事録

小さいって事はいい事だよね！

　アルの開き直りに意気投合したかの様に見事な連携プレーで激しく説教する二人。

「……あの…このままじゃ会議が始まらないですよ？」

　菊はオロオロとしながら三人の間をうろつき宥めようとするが上手くいかない。

「アーサーさんもアルさんもルートさんもその辺にしてお……」

(……あれ？体に違和感が…)

　何とか流れを止めようと言いかけていた言葉を途中で切って、自分の体に違和感を感じ始める菊。菊の異常にまだ気付かないアルはシェイクを一口飲むと、

「…もぅなんだよ皆、なんか俺が悪いみたいじゃないか！それにｱｰｻｰ君は俺を否定する事しか出来ないのかぃ？」

　わざとらしく溜息をつき嘆かわしいという様な表情で言い返していた。

「………っ！？」

　急に体がドクンと鼓動し奮え始め平静を装う事が出来なくなった菊。

「お前は毎回リーダーとしての自覚が足らんからだ！」

　ルート節で怒鳴り続けるルート。同じく説教に加わろうとしたアーサーは、アルの隣にふと目をやると菊の苦しげな様子に気付き、説教に加わる事を辞めて菊の様子を見ようと近くに寄る。